2012年01月09日

ベンチャー企業

ビジョナリーカンパニー2が思っていたより面白い。
この手の本の続編はあんまりなことが多い気がするのだけど。

全体については改めてまとめますが、
スピンオフ的な感じでメモしときたい記述があったので先に引用しとこう。


P192
ベンチャー企業が偉大な企業になる例は極めて少ないが、成長と成功への対応を間違えるからだ。
ベンチャー企業の成功は、創造力と想像力、未知の領域への大胆な進出、先見性に基づく熱意によるものである。
会社が成長し、事業が複雑になると、成功によって足をすくわれるようになる。
新しい従業員が増えすぎ、新しい顧客が増えすぎ、新しい受注が増えすぎ、新しい製品が増えすぎるのだ。
かつては楽しかった仕事が、混乱の極みになって手に負えなくなる。計画がなく、経理体制がなく、システムがなく、採用基準がないことから、摩擦が生まれる。顧客に関する問題、キャッシュフローの問題、スケジュールの遅れの問題。

これらの問題に対応して、誰かがこう言い出す。
「大人になる時期がきた。経営管理のプロが必要になっている。」
一流企業で経験を積んだ経営管理者を雇うようになる。
手順や手続き、チェックリストなどがはびこるようになり、なんでも平等だったかつての雰囲気がなくなり、階層構造が作られる。
指揮命令系統が初めて姿をあらわす。上司と部下の関係が明確になり、特権をもつ経営幹部の階層ができあがる。「われわれ」と「やつら」の区別があらわれ、普通の企業に近づいていく。

やがて経営管理者が混乱を収拾する。秩序を作り出して混乱を抑えるが、同時に起業家精神を殺してしまう。
創業当時からの幹部が不満を口にする。
「この会社も面白くなくなった。以前なら仕事に必死だった。いまではバカげた書類を書くのに時間をとられ、バカげた規則を守らなければならなくなった。最悪なのは、何の役にも立たない会議で、バカのように時間を取られるようになったことだ。」
創造力も衰え、創造力の豊かな人たちが、官僚制度と階層制度の膨張に嫌気がさして会社を辞めていく。興奮を呼んだベンチャー企業も並みの企業になり、これといって強みのない企業になる。凡庸さという癌が猛烈に増殖する。

起業家精神の死をもたらす悪循環。官僚制度は、規律の欠如と無能力という問題を補うためのもである。
しかしこの問題は、はじめに適切な人を選ぶようにすればほぼ解決する。
ほとんどの企業は、ごく少数、紛れ込んだ不適切な人を管理するために、官僚的な規則を作る。すると適切な人たちがバスを降りるようになり、不適切な人たちの比率が高まる。すると規律の欠如と無能力という問題を補うために官僚制度を強化しなければならず、結果、適切な人がさらに去っていく。


思わず引用してしまう部分。なんとなくとてもよくわかるこの悪循環。
官僚制度と階層制度を用いず、規律の文化を作り上げることで、起業家精神と補完することができる、という指摘。

根気のいる作業だと思う。偉大な組織には、自らを律する文化が必要。人は楽をしたがるしズルをしたくなるし、でも人よりも評価されたい、上に立たれるより立ちたい、と思うものだと思う。

そうだったこのブログはフードビジネス起業ブログだった。ベンチャーという単語には常にひっかかります。

さ、明日も続きを読もう。
posted by koji at 01:06| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | リーディング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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