2020年09月25日

フードテック革命的ブリューパブの未来

やっとコロナが落ち着いて?きたかな?どうかな?
少しずつですが皆さんガマンの限界に近づいてきているようで、
嬉しいやら大丈夫なのか、やら色々です。
急に涼しくなって、普通に風邪ひく人が社内で続出しそうだなぁ。


たぶん今年読んだ本で一番考えさせられることになるだろうなと。

最近よくキーワードとして聞かれるようになったフードテック。
割と幅広い意味というか領域なので細かいことは本を読んでほしいと思いますが、
人類が増え続ける以上、生きる糧としての食料は喫緊の課題だけど日本は平和すぎて身近ではない。

だけど今回のコロナが発生して、単純に外食の価値は明らかに一変したと思う。
食事の機会を、無駄に消費していた時代が長らく続いていたのに、
コロナで、したくでもできない食事というの体験してしまった。
仕事の仕方も在宅になったりして、
時間の使い方自体が変わった。

外食産業も、お客様を呼びたくても呼べない。来てもらっても充分なサービスができない。
せっかく来ていただいたお客様にもっと価値のあるものを提供しなければ生き残れない。

みんなコロナの間に色々試したと思います。
うちもデリバリーやテイクアウトもちろんやりました。クラウドファンディングもやりました。
でもまぁそんな簡単じゃないんですよね。
今までやったことなかったし、できたとしてもそれで商売になるつもりでやってない。
ハード面でもソフト面でも、アップデートが必要になってるわけです。

これは、レストランだけに限ったことじゃない。
クラフトビール産業もそう。
単純に事業者別でみれば売上が下がっているところの方が多いと思うけど、
世界の胃袋の数は別に減ってない。
もっともっとクラフトビールを広げようと思ったら今までと同じやり方じゃだめだなと。
もちろんブリューパブという業態の可能性は高いと思ってる。
が、フードテックの活用なしには考えられないなと。
ブリューパブの価値は、製造とサービスの融合、地産地消、コト消費トキ消費、サービスとしての情報、そんで発生する動的平衡なコミュニティ。
そのために犠牲になりがちなハード面での生産性や効率もフードテックの領域で進化させないといけないし、
ソフト面でのデータ収集やマーケット全体のプラットフォーム化が必須と。

最近色々考える時間ばっかりで、長期ビジョンの妄想が膨らみまくりです。
でも、この本の締めくくりが救い。

やりたい仕事を仕事にするのはぜいたくと言われた時代から、やりたいことをやらないと仕事にならない時代。食はその1丁目1番地。

食の分野こそ、デジタルにすると面白いと思うのです。




以下、気になった部分を抜粋。乱文です。


フードテック領域への投資は、デバイスや食品、デジタル技術やサイエンスなど、あらゆる専門性とビジネスの特性が入り混じるために非常に難しい。

食の新しい価値
従来の価値「効率性」「おいしさ」「利便性」
これからの価値「発見」「快適性」「コミュニティ」「親しみ」「実験」「協力」「信頼」「安心」「新しさ」「参加」「個性」「気遣い」

もっと料理を楽しみたい。もっと調理に時間をかけたい。丁寧に暮らしたい。もっと自分の体調にあった料理を食べたい。食事において家族とのコミュニケーションを大事にしたい。食を通じて孤独を解決したい。フードロスをなくしたい。
潜在ニーズをより強く求めるようになる。

Well-being より良く生きる
Leaning Relief Health Autonomy Relatedness Engagement Sustainable

料理はレシピの決定から始まって、食材調達、調理、食事、後片付けまで、実にアナログだらけのプロセス。人により仕上がりが違う。
そのプロセス自体が楽しいと感じる人がたくさんいて、必ずしも全自動化が望まれているわけでもない。
本質的に楽しむ行為であり、効率とも違う。食材も含めて、いろんな思いや価値観が交じる。

スパイスメーカーでは製品開発にすさまじく時間がかかる。AIの導入で商品開発にかかる時間が70%削減され製品の支持率も高まった。

コロナでフードデリバリーの存在感が高まる中、レストラン業界はフロントではデリバリー対応、バックでシェアキッチンの活用など、どちらでも何らかのプラットフォームに接しながら業務を続けていくことになる。レストラン業界のデジタル化を加速する。実店舗だけでなくスマホ上でも選ばれる店になっていないといけない。

クラフトビールの個性化が進むと、今度はスタンダード回帰が起きる。ユニクロのような普通というコンセプト。

IoT家電の普及。家庭内でどのように商品が使われているかがデータ収集できる。飲料メーカーもIoT家電をフックとして、生活者の思考や行動を自ら理解すべく動き始めている。商品開発。

調理4.0 情緒的価値 個別化された価値
時間は意味のあることに使うもの

現代は「欲しいモノがない時代」
すでに生活必需品は身の回りに整っており新たに購入するものは既存の製品の置き換え、趣味嗜好品ということが多い。
細分化されたニーズに応えていく「マス・カスタマイゼーション」が必要になる

Amazonのように購買実績からのレコメンドは、食の場合は気分やシチュエーションによって変わる、嗜好性の変化が起きやすい。
食意識、気分、環境の要素を加味したレコメンデーション。

スナックミー。サブスクの菓子配送。

米田肇氏。レストランのシェフ自体の特異的な能力、臨機応変能力で成り立っている。システム化するにはフードテックの技術が必要。

アルバイトの人件費はすでに変動費ではなく固定費化しており、外食産業はコスト構造の弾力性がなくなっていた。人手不足を起因に産業構造がいつの間にか変化している。

パン製造ロボットの周りには焼き立てパンの香りが漂い、前を通りかかった人の食欲を刺激する。ロボットがその場で作り出した焼き立てパンは予想以上においしかった。

単に素早くラーメンを出すことだけを考えれば冷凍食品を解凍すればいいはずだが、わざわざロボットに調理を任せる狙いは「顧客が注文してから料理する」という店舗の魅力を再現する大きな意味がある。

ゴーストキッチン。シェア型セントラルキッチン。
ある程度スケールするまでは薄利なビジネスになる。もともと飽和状態のレストラン業界において、その機能を分解してプラットフォームを成立させるのは、事業として安定性を担保しづらいことを意味する。よほど大規模な運営事業者がいないと、事業の継続性や質の高いサービス提供が難しい。

レストランは、もともと食材や料理、シェフ自身、レシピなど様々なコンテンツの集合体として考えることもできる。それぞれがユーザーの目的に応じたタッチポイントになり得る。

顧客が満足度を感じる部分には人を集中的に配置し、人がやっても機械がやっても同じ部分は機械に任せる。

顧客体験と従業員体験。相互作用であり、顧客と従業員が相互に共感できる状況を作ることで、双方が体験価値を同時に感じ取られる取り組み。

レストランはフランス語で「回復させる」を意味する動詞「restaurer」が語源。ホスピタリティもラテン語の「回復させる」という意味の言葉からきている。

モノだけを売っていれば成り立っていた時代から、コトや体験を売る時代に変わりつつある。
そして、それらのサービスやプロダクトは直接生活者との接点を持っているケースがほとんどなのである。生活者自身が直接フィードバックする。

食品の安全性の課題があったとき、リアルタイムに農場や工場で対応できるようにする
畜産農家がよりよいデータシステムやモニタリングツールにアクセスできるようにする
生産工程でCO2排出や水の消費を減らす
保存期間を延ばしたり、フードロスを減らしたりできる原料、レシピ、パッケージのイノベーションを加速する
製品を直接生活者に届けられるようにする
より高い精度の予測や分析をするためにデータを使うこと

フードテックは手段、目的は「食及び調理を通じて、生活者と地球にとって明るい未来を創り出すこと」
フードロス、フードウェイスト、プロテインクライシス、マル・ニュートリション、フードデザートなどなど

食分野は、自分や身近な人々が必要としているもの、やりたいことが製品・サービスの直結するケースが多いため、「未来を創る」という意思を持つことで無限のアイデアが生まれる。
「未来」=「夢」×「技術」×「デザイン」 自らの意思、想い、パッション
やりたい仕事を仕事にするのはぜいたくと言われた時代から、やりたいことをやらないと仕事にならない時代。食はその1丁目1番地。

自ら作れること作ることを大事にする社会
調理時間の価値最大化
一回一回の食を大切に感じられる世界
超バリアフリーダイニング
食学・調理学のコアスキル化
ニッチな食ニーズにも対応してくれる社会
サイエンス&テクノロジーを通じた日本食文化・技の刷新・世界への発信
食・料理を通じ孤独を減らす
食・料理を通じた地域コミュニティの復活
食に関わる移動ゼロ化、究極の地産地消
自分ゴト化して働ける食産業
廃棄しないが前提の食システム・食生活



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2020年07月20日

テキスタイルデザインに見るクラフトビール

気付けば4ヶ月未更新。
コロナで大打撃を受けた4月5月からの6月も鳴かず飛ばずで7月になってウィズコロナ真っ只中です。
色々ありますね。
飲食に限らずサービス業全般はもちろん、
ここから経済がどうなるかわからんなぁと思いながらも、
それでも自分たちがどうやって生きていくのか、
模索しながら軌道修正しながら強制的に変化していく日々を生きてます。
みんな一緒ですかね。

クラフトビールも、今までイベントとビアパブ頼りだったしわ寄せが押し寄せてるようです。
うちも早々にクラウドファンディングに取り掛かって、
おかげさまで1000%達成。皆さんのたくさんのご支援によって生かされた数ヶ月でした。
自粛生活でみんなが宅飲みオンライン飲みを試みてくれたおかげで、
やっぱパッケージ商品もあったほうがええよねぇ。ってなります。
今までお店に来てもらってサーバーから出てくるドラフトビールに執着してやってきましたが、
クラフトビールをもっともっと飲んで知ってもらって楽しんでもらうために、
自分たちができることはもっと前向きに取り組んでみようと思います。
それについてのプロジェクトも、もうちょい進めばお知らせしようと思います。

テキスタイルデザインって、要するに布地のデザインなんですが、
知る機会があって自分の中で面白かったのでまとめます。

テキスタイルデザインって今までよくわかってなかったし今でも別にそんな知りませんが、
模様のパターンのデザインから、素材、加工方法、配色に至るまで実は仔細に設計されてることを知りました。
そしてそれをどうやって量産するのか、という点がすごくクラフトビール的に似てる感覚。
パッと見てすごくシンプルな丸の連続する柄でも、
そのデザインにはすごく細かな思想や哲学が盛り込まれてる。
この細部にこだわる仕事感ってすごいなと。

クラフトビールもレシピを設計してもっと良いものを、と思うとすごく細かな仕事の積み重ねが必要。
さらにそれを設計通りに作る作業も細部にこだわる。
さらにさらにそれを量産し続ける努力、業務改善、新技術の導入をして生産性を上げてより良いモノを作っていく。
テキスタイルデザインもクラフトビールも同じ。
だからこそコストがかかるという点も。

もちろん徹底的にコストを下げて工業的に簡単に作ることもできる時代だけど、
それは大手のやり方。大量生産大量消費には犠牲になるものも多い。
どんなものづくりも一緒なんや。

ものづくりはやっぱり、長く愛される、というコンセプトが欲しい。
ビールは飲んで短期間で消費されるものだけど、同じデザインの息が長い商品を作りたいという気持ちが造り手には必要。
今の流行りのクラフトビールには、一過性の刹那的なデザインが目立つ。ような気がする。
100年愛される商品やブランドを作るには?
クラフトビールを生活必需品にしたい、という自分の想い。
やっぱり細部にこだわる仕事がしたいなぁと。
テキスタイルデザインの仕事を見て感じたのです。

あと最近めっちゃ思うのは、やっぱ自分はビール好きなんやなと。
毎日飲んでもちっとも飽きない。他の酒も飲むけど、ビール要らんってならない。
この、ビール好きって気持ちを造り手としての細部にこだわる仕事のモチベーションに転換する。
これは自分だけじゃなくて、うちで一緒に働く人たちとも共有するには?
15年以上クラフトビール飲み続けて、7年仕事として作り続けて、
やっと形になってきたこの感覚なんですが、誰かと共有するってなるともう一歩前に進まんとなぁ。
最近は自社のブルワリーだけでなく、
他社のブルワリー立ち上げサポートなんかもありがたいことに始まってますが、
簡単にクラフトビールを作る、ということだけを無責任に拡散したらあかんなと。
思想や哲学が、商業的にブレたりしたくないと思いつつ、
厳しい現実を目の前にそんな事考えてます。

クラフトビールは人が作るもの。そこにはやっぱり信念がないとね。
posted by koji at 20:30| 大阪 ☁| Comment(0) | ジョブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月24日

PUBLICHACKとコロナとクラフトビール

例に漏れず新型コロナウィルスに多大な影響を受ける。
単に疫病という現象を超えて社会の在り方を変えてくるこの事象に対してどーすんべと思う日々です。


著者の笹尾さんとハグする機会がありました。笑
公共空間をもっと自由に使う。
きっとこのコロナ禍がなければ、へぇーの感想で終わってしまったかもしれん。

この騒動を受けて今一番思うのは、
市民の消費活動が止まってしまった途端に経済が破綻してしまう社会ってなんなんや。ということ。
このハイパー消費社会の終焉を実問題として体験する機会をいかにして活かすかってことをこの1ヶ月考えてるわけですが、
飲食ってまだましやなーとしみじみ思う。
自分自身が飲食を生業としようと思った理由が、それが絶対ゼロにならないと思ってるからです。
このコロナ禍においても、
人間はごはんを食べるし、寝て起きて生きるために必要な衛生面や健康維持に関することは全てやってるはずなのに、
仕事は減って企業の収益は減少して街は活気を失っていく。
それって裏返せば、今まで自分たちは生きるのに必要なこと以上に何かを消費して消費して消費してお互いに在って無いような価値を交換し続けることで経済や生活を維持してたんじゃないんかということ。
(ちょっと大げさな言い方かもしれんけど、大げさな言い方をするとそうなる気がする。)

4月にホセ・ムヒカの映画が公開になるので、それ観てから書こうかなーと思ってたテーマなんですが、
このPUBLICHACKの本を読んでなんとなくリンクしたので今日書きます。

この本に書かれているのは、
私たちはもっと消費を目的とせず、何かを楽しむことを目的として簡単に街なかでできること、やってみたらいいんじゃないの?
っていう目からウロコ的なHACKを実例をメインとして紹介してくれてます。
それは、人々の生活であり、街の在り方であり、新しい消費の仕方です。
(新しいというのが正しいのか、過去には当たり前だったことが今は失われてしまったというほうがいいのかも)

今までの私の感覚では、飲食店は食事を提供する場、だけでなくて人と人とが交流をして楽しむ場であるという認識でした。
だからその為に、美味しい料理があり、美味しいビールがあり、快適な空間があっておもろい店員がいるというのが正しいことのように思ってた。

でも、このコロナ禍騒動で、価値のあったビジネスが立ち行かなくなるのを目の当たりにすると、
自分が正しいと思っていた価値観が揺さぶられる気持ちになります。
百年に一度の出来事と言われても、こんなことが10年先も起こらないなんて到底思えないし、私たちは変わるチャンスなんだとも思う。

かといって、自分がやりたいことは変わらないわけです。
クラフトビールをもっと気軽に身近に飲んでもらいたい。
こういう事態になったからこそ、生活必需品になるべき、と思うわけです。

コロナウィルスに怯えて、生活や仕事を制限されても、うまいビール飲みてぇなぁという気持ちは人間にはあると思うんです。
これから先世界は大不況に突入したとしても、人々がクラフトビールを楽しみたいという欲求を満たすにはどうしたらええんやろうと。
もしくは、クラフトビールを飲むことで、なんか大変やけど明日もがんばろーぜって思えるようになるには何ができるんやろうと。

このPUBLICHACKの本を読んでそのヒントがあるような気がしたんですよね。
何をどうしたらいいかはまだちょっとわからないんですが、
例えば今お付き合いのある企業さんのとある活動のフリービールというのがあるんですが、
きっとこれまでの業界の感覚だったら、クラフトビールを無料で飲ませやがって、俺らメーカーの価値を下げんじゃねーよ、と思う人もいたと思うんです。

でもそうじゃなくて、過剰な消費や付加価値の押し付けが見直された時に、今までの経済活動では理解されなかった違う視点での価値が生まれるんちゃうかなという。めっちゃ感覚的やけど。
もっと美味いものを、もっと目新しくてステイタスになる珍しいものを、っていう過剰な消費欲求だけじゃなくて、このビールをどうやって楽しもうかなぁとか、誰と楽しもうかなぁとか、どこで飲んだら気持ちいいかなぁとかそういう、在り方に価値が移っていく。
そう考えると、自分ができることってもっと色々あんじゃないかなぁと思った次第です。
なんか当たり前のこと言ってるようやけど、それが当たり前に出来る人って正直そんないない。

クラフトビールはローカルな存在であるべきという考えも変わりません。
だから街との関わりについても興味がある。でも単純に地域密着ともなんか違う。地産地消ともちょっと違う。
PUBLICHACKも、無理に人を集めたり消費を促したり行動を強制したりしない。
ただ、もっと気持ちよく自分の生活を楽しむために、使われていない使っていい公共空間を上手に使う。
その時に、もっともっとその体験を良くするためにクラフトビールがあったらええなぁと思う。

小規模ビールメーカーとしてだけでなく、
飲食企業として今から何ができるんやろう。
宅飲み推奨とか、Zoom飲み会推奨とも違う。
考える必要はあるけど、のんびり考える時間はないかもしれない。
ただでも、この本を読んで、やってみなはれ的なやり方は学び。この社会にはもっと楽しめる可能性がある。

というわけでこの春で色々やっていきます。
お楽しみに。
posted by koji at 21:57| 大阪 ☀| Comment(0) | フード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月17日

ブルーオーシャンとブリューパブ

1月短いです。なんもせんうちに終わっていく恐ろしさ。
長かった冬が早く明けてほしい気持ち。
弊社も法人化して丸2年が経ちました。
暇な時期は暇な時期なりにインプットアウトプットを。


ブルーオーシャンって、いい響き。だけどそんな簡単に見つかるもんじゃない。
100のブルーオーシャンの可能性から気になったのを抜粋。

bS 昼のスリープマネジメント
昼寝市場。短時間の仮眠で業務効率アップする。職場に昼寝スペースを設けるためのデバイス市場。
頭脳労働者向けな風だが、飲食も普通にあり。みんな休憩仮眠はするけど、それを効果的にするには?

bT フードテック
まぁキーワードとして。フード&テクノロジー。代替肉とか、ロボ化自動化とか、植物工場とか、ウーバーイーツなんかもその一つ。

bP3 フードツーリズム
日本におけるフードツーリズムは鮮魚で訪日観光客を集めることらしい。水揚げされる漁港の近くで消費する。
TAGBOATTAISHOはどうなるかな?ちょと違うか。

bP6 CBD カンナビジオール
大麻の茎や種に含まれる成分。違法のTHCとは別物。これはまぁちょっと話題になってるけど。
医療的有効性、リラックスや睡眠に効果。海外ではCBD入りビールはある。国内ではまだないはず?https://medleaf.jp/cbd-alcohol/

bP8 ライブエンターテイメント
コト消費。ブリューパブもいわばライブエンターテイメントの一つ。カジノとの関連。これも訪日観光客へのアプローチ

bQ0 ギア沼
いわゆるキャンプ沼とかそういうの。自転車、釣り、アウトドアなどなど。クラフトビールからのホームブリューも沼化しやすい。
コスパよりも価値観が重視されるので消費が上がる。

bQ2 アグリツーリズム
グリーンツーリズムなど、こちらは農業へのツーリズム。ホップツーリズムも関連。
インバウンド向けもあるが、教育との関連もあり。ITを使って、現地に行かなくても田舎で農業体験ができるなど。気が向けば行く程度でも可。
でも、意外と伸び代は低く見られてる。5年間で1.5倍の市場になる。

bQ6 DtoC ダイレクト・トゥ・コンシューマ
自社での企画製造直販。顧客と直接つながり、長期的な関係が築けるかが重要。フィードバックを受けられる。サブスクリプション化。
ブリューパブもいわばDtoCビジネス。しかしそれ自体がブルーオーシャンか?と疑問

bS2 働き手、働く場、働き方の改革
施策のない働き方改革に辟易する。ITの活用しかない。時短ではなく、価値・生産性の向上。モノではなく、人への投資。
そんなこたわかってるという声も聞こえてきそう。飲食もそういう時代。思い切った施策が必要と感じてる。

bS3 情報コンシェルジュ
これも働き方改革に内包される市場。情報収集自体を外注する。単純なIT化だと、「速く、もれなく」収集されて多すぎる。ここに人が介在する意味があって「正しく、手短に」要約された情報が得られる。
でも、これ外注化したら、経営って判断するだけでいいのかな??

bS7 パラレルキャリア支援エージェント
パラキャリは確かに注目。飲食店の、ダブルワークとはちょっと意味合いが違う。が、雇用の多様化は飲食にも製造業にもある。雇用が複雑化してくると、キャリアプラン自体をマネジメントするサービスが生まれると。

bS8 フリーランスサポート
上記に続き。マッチング、プラットフォーム化。ファントムブルワーも今後もっと多様化?

bS9 LGBT採用支援
ジェンダーレスが進むにつれ。Allyを増やす。LGBTではないが、LGBTに理解支援する存在。飲食店の雇用機会アップ。

bT3 フレキシブル・ワークプレイス
場所に縛られない働き方。飲食店では難しいか?自社で店舗は構えるが、バックオフィスはコワーキングスペースでもいい。

bT5 周年事業コンシェルジュ
こんなんあるんや的な。日本は寿命の長い企業が多いので事業の周年イベント自体に需要があると。周年イベントでビールのOEMを受けることは多い。

bT7 Services on Maas
自動運転技術が移動時間の使い方を変える。移動しながらビール飲める。

bU4 スキルショップ as service
スキルのある個人に外注するのでなく、組織に依頼する。ブルワリー経営をブルワー個人に任せるのではなく、会社でコンサルティングや技術提供、アドバイザリをするイメージ

bV3 まちたたみコンサルティング
これけっこう意外な視点やった。過疎化するなら盛り上げるためにコンサルティングする、っていうのが普通の考え方やけど、過疎に合わせて街をコンパクトに変えていく。インフラの維持が自治体の負担になっているという視点。

bV4 スモールコンセッション
人口20万人未満の自治体が手掛ける小規模コンセッション事業。官民連携。上記と合わせて、自治体と連携したブルワリー。

bW0 カーボンリサイクル
排出される二酸化炭素を資源化する技術。例えばメタンができる。 ビール醸造の過程で、発酵時に二酸化炭素が発生する。

bW1 食品ロス削減
SDGsでも明記。マーケティングのあり方も変わる。AIによる予測精度。廃棄間近のもののシェアリングサービス。また、廃棄になるものはバイオガス発電のエネルギーに。などなど。ビール製造の廃棄で出る、麦芽のカス。これの有効活用は?

bX2 テクノロジー拡散
ローカル化。他国で成功したビジネスを日本で展開してもうまくいかなくなる。人間がどこでもできることをやってはいけない。
むしろ、ローカル特有の問題解決をするほうがいい。
もしくは、まだ人間がいない市場、海中・宇宙・空中。宇宙ブルワリーはもうあるから、、、海中ブルワリーか、、、、

bX8 IT/OT人材育成
バーチャルのIT(インフォメーションテクノロジー)とリアル現場のOT(オペレーショナルテクノロジー)の両方に精通、内包して最適化できる人材が必要になってくる。働き方改革なんてのをやっていくためには、IT、IoT、AIの活用は不可欠になるが、OTがないと成果につながらない。
うちのビール醸造も、OTはローテク基本だが、要所要所で合理化するためにITも活用する。そういうの日本は遅れてる。


抜粋けっこう多かった、、、
共通して言えるのは、技術の進化が前提。
とはいえ、どれもこれも、想像できないような突飛もない話でもない。
目の前にある、もしくは少し視点を変えれば見える課題にブルーオーシャンが広がってるんじゃないかという救い。
人間がどうにか楽しく健全に長生きするためには、多くの人がそれぞれのブルーオーシャンを見つめて価値を高めていくしかない。
小さいけどブルーオーシャンがいっぱいある。そんな風になる気がする。

posted by koji at 10:36| 大阪 ☁| Comment(0) | フード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月03日

2020年 勝負

あけましておめでとうございます。
2020年になりました。あっという間に。

2019年も色々あったけど、もどかしい1年。
ちなみに2018年は苦しかった1年。
今年こそはという気持ちはあります。


で年末読了したこの本と今しがた、父の墓参りに行って。

父の墓参りに行くと、自分の人生観や仕事観を揺さぶられます。
働きすぎとストレスとアルコールで倒れて亡くなった父は、きっと好きな仕事をしてなかったんじゃなかろうか。
家にもあまりいた記憶もないし、仕事人間だったのは確かと思うんやけど。
経営者として従業員の方々から慕われていたようやし、家族にも優しかった。
きっと賢い人だったろうし、教養もあった。
けど早く死んだ。父はなんであんなに償うみたいに働いてたんやろう。

でもそれが美化されて自分の人生観にもプリインストールされてる。

宗教があれば救われたんやろうか。
この本には、宗教も人類の発展に必要だったから、時代に合わせて形を変えて広がった歴史が書かれている。
哲学も同じ。社会が成熟したり、科学が進歩するに合わせて変化していく。
それでも、過去と同じ思考が繰り返されて人間は生きて行く。

人は死ぬけど、生きてる間に何をするかが、どれほど重要なんやろうか。
もしくは、重要である必要ってなんなんやろうか。
父が何を思って生きてたか今では知ることはできないけど、ほんとはどうやって生きたかったのか聞いてみたい。

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